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札幌発 ・ け~ぞの季節日記

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2010年 03月 20日

知床ひとり旅 ・ Part 6

知床ひとり・・・・・あっという間に2日目も夕方に近付いた。

ウトロの町から知床峠方向に進み、坂道を登る。 少し進んだ所で数名の観光客がグループで道路を歩いていた。山側の斜面にはエゾシカの群れが。反対には見下ろすようにウトロの港、そして流氷に埋め尽くされた海が何処までも続く。 

観光客にとっては、この時期では最も美味しい場所なのかもしれない。


知床ひとり旅 ・ Part 6_a0114629_2330304.jpg
 


流氷の海。見た事が無い人にとって想像が付くだろうか。 直径5~10mほども有ろうかと思われるような蓮葉の形をした分厚い氷の板が、ぶつかり合い重なり合いながら海面を覆っている。
見た目には動いて居ないように見えるので、それが海水に浮いているようには思えないのだ。


知床ひとり旅 ・ Part 6_a0114629_23375151.jpg



ここからの眺め。知らなかったのだがウトロ夕景を撮る一級ポイントだったらしく、私が着いた時は既に大勢のカメラマンが場所を埋めていた。 年配の男性が殆どで、みな夕刻を待ち準備万端という様子だった。自分はこの列の中に入れるのか?  初めての経験なのだ。こんな場面は(汗

ひとまず、様子を見て回る。 明らかに超高級カメラ!と思えるのも居れば、あ、自分と同じレベルだぞって人も意外に居る(^^)  コンデジの操作談義を大声でやってる人も居たし(笑
これは何も尻込みする必要は無いな~って事で、隙間を見つけて三脚を立てた。

知床ひとり旅 ・ Part 6_a0114629_23505481.jpg



直後に私の横に2人組の男性が三脚を構えた。 40代に見える一人はゴツイ三脚にフィルムカメラだ。連れの60代とも思える方に色々アドバイスを与えていた。
会話に聞き耳を立てていると、と云うより聞こえて来るのだが「・・・・・K5600くらい・・・」と。
お!と思い自分の設定を確認すると同じだった。イシシ(^^)

こうして砲列の中に混じってしまえば、別に素人としての恥ずかしさなど消えてしまっていた。
思い切って、と云うほどでもないがその二人連れに話しかけてみた。
なんと!埼玉から来たという。しかも毎年のように知床を目指して来るのだと。 恐れ入った。
生来、北海道に居ながら初めての流氷観光だと云うのに、なんちゅうこっちゃ!(^^ゞ

互いに情報交換など交えて話をしているうちに、陽が落ちかけて来た。


待ちに待った知床・流氷のウトロ夕景が目の前に広がった。 みなシャッターを切り始めた。

知床ひとり旅 ・ Part 6_a0114629_09482.jpg



真っ赤に染まった訳ではないが、初めての撮影旅行としては幸運の眺めと思えた。

知床ひとり旅 ・ Part 6_a0114629_0124978.jpg



昼間は白一色に眩しかった流氷も、徐々に重い色へと変わって行く。

知床ひとり旅 ・ Part 6_a0114629_0161292.jpg



そして、ウトロの夕陽は流氷の向こうに沈んだ。

知床ひとり旅 ・ Part 6_a0114629_0181065.jpg




この夜は、明日の朝陽を迎えるために網走方面へ移動し、車中泊となる。
前日から顔も洗って居なかったので、風呂に入りたくて堪らなかった。「斜里温泉」の看板を見つけお湯に浸かりサッパリとしてから夕食に。

斜里の町で小さな居酒屋にでも、と思っていたのだが車を止める場所が無く、つぼ八に(笑

2泊目はエンジンを掛けて、ヒーターを入れて寝た。 朝陽を夢見てzzz



つづく

by jusokita | 2010-03-20 00:31 | 冬景色


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