里や街を悠々と流れる川。 その源を見たことはありますか?
本流から支流、そして沢へと無数に枝分かれして何処までも辿れば山の頂上にまで出てしまう。
その途中には湿地帯や沼、ダムや湖も有ったりする。
そんな巨大な湖に湛えられる水も、全ては一適の水から始まる。
ここは高い山の頂上ではなく、自宅の裏山。 カラマツやシラカバの人工林と自然林が混在する小さな緑地帯。 こんな場所にさえも、沢があり毛細血管のような細い水流がある。 その流れを探った事はないが、ヤゴやニホンザリガニ、エゾサンショウウオなども生息していると思う。 と云うより居て欲しいものだ。
自然林と云えど、遊歩道が設置されある程度の管理はされている。
風倒木や枯れ木も普通に見られるが、危険な状態の木は伐採されたりもしている。 そんな古い切り株に小さな命を見つけた。
茶色いきのこは、昨年の秋に発生した物だろうが、雪の中でもその姿を保っていたらしい。
松の幼木は、この切り株の腐食が進み姿を消す前に、太い根を張る事が出来るだろうか。
実はこの松。2年前に10センチにも満たない時に見つけた。 この切り株の横を通る人も多いはず。皆、この命の連続に気付いているだろうか。
小さな緑地帯と云えども、そこに有る命というものをその時々に一つでも見つけて欲しいと思う。