2010年 03月 26日
2月12日~14日と、3日間の知床ひとり旅も最後の一日となった。 当たり前だが過ぎてしまえばあっという間の出来事。 最近、旅行と云えるような遠方へ足を伸ばす事も少なくなったが、その都度、最終日には時間の過ぎる速さを悲しいほどに感じ、なぜ時は止まってくれないのかと考えてしまう。 旅行に出かける際には、極ちかい未来に必ず「あ~もうお終いか~」と嘆く自分が見えていたりするのだが、こればかりはどうする事も出来ないのだ。 時の過ぎるのが長く感じられる方法が有るとすれば、眠くもないのに布団に入っている事くらいしかないだろう(笑 ウトロでの夕景撮影を終え、2夜目は網走市郊外の海岸沿いに見つけたパーキング。そこに着いた時は既に22時を回っており、夕食時に飲んだものが何故か眠くなる薬のようだったので、目覚ましを5時にセットしてさっさと眠りに付いた。 前夜の寒さには懲りたのでヒーターを入れて寝る。 寒さで何度も目が覚めたのとは逆に、今度は暑くて目が覚めた(笑 セットしたアラームが鳴る1分前だったような記憶がある。 外はまだ真っ暗だが、東の空が白んで来るのは時間の問題。 昨夜から考えていた朝陽撮影ポイントの能取岬を目指す。 急ぎ車を走らせてる間にも、刻々知床半島方面の空が黒から濃紺へ。そして濃い灰色の雲の形も見えて来る。この日の日の出時間は把握して居なかったが、岬駐車場に付いた時は既に遠くの空に赤みが差して来ていた。 先客の車が2台。 カメラ、防寒着を急ぎ準備してポイントに向かった。 風は無く穏やかではあるが、感じる気温はマイナス15度くらいだろうか。 三脚にカメラをセットして、余裕など無い。 赤くなり始めた知床の空を撮り始める。 眼下に一度寄せて沖に逃げた流氷の残りが有った。 流氷が無くとも海面はマダラ模様にうっすらと氷が張っているように見える。 知床半島に上る朝陽。 ひとり旅のクライマックスだった。 ポイントに着いた時は先客が3名だったが、この極寒の中、知らぬ間に10名近くになっていた。 ここでもあっという間に時間が過ぎ、凍るような空気の中1時間ほどシャッターを切り続けた。 うっかりホッカイロを忘れた為に、手は毛糸の手袋の中でも感覚が無くなっていた。 初めての知床ひとり旅。幸運にも流氷、動物、そして最後に朝陽と天候に恵まれ、路外転落する事も無く無事に三日間を終える事が出来た。 が! 帰りは札幌までの遠い道のり! しかし、気持ちは満ち足りているので来る時ほどに脇見をすることも無いだろう(^^ゞ 来た道とほぼ同じルートを戻る。 足寄から道東道を進み日高山脈を突き抜ける。 遠くから日高の山並みを正面に見ながら進むと、大きく白い山の懐に吸い込まれて行くように感じられた。 昨年の夏に続いて、厳冬の知床は更に素晴らしい北海道を見せてくれた。 今年の夏から秋、またここで遊ばせて頂く予定。 お粗末な日記にもかかわらず、Part1からお付き合い頂いた皆様に感謝いたします。 有難うございました(^^)
by jusokita
| 2010-03-26 22:38
| 冬景色
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